光で目を覚ます

降り注ぐ光

光で目覚める

このサイトでは、光で目を覚ましてくれるというコンセプトの光目覚まし時計を取り上げています。
とはいいましても、目覚まし時計というのはベルやアラームで起こしてくれる、というのが一般的な認識だと思います。

そこで、光で起こしてくれるというのはどういうことなのか?光で目を覚ますことができるのか?という点についてお話を進めていきたいと思います。

光が目を覚ましてくれるということ

眠りと目覚めのメカニズム

人の目覚めというのは、本来体内時計が司るホルモンの分泌によって促されるものです。眠りのホルモンとも言われているメラトニンという物質が大きく関与しています。このメラトニンが分泌されますと、人は眠気をもよおし、メラトニンの分泌が抑えられますと目を覚ましやすくなります。メラトニンというホルモンはセロトニンというホルモンから生成されますので、メラトニンが分泌されなくなりますと、セロトニンというホルモンが優位に立つことになります。

セロトニンは消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などを制御しているホルモンで、メラトニンの分泌が抑えられる事でセロトニンが優位になり、身体は覚醒に向けて準備に入ることになります。うつ病の薬の中にはシナプス(神経細胞からの信号伝達を受け持つ部位)でのセロトニンの再取り込みを抑え、その量を増やすことで抑うつ症状などが改善させるものもあることから、セロトニンが充分に分泌されていることは活気にもつながることが考えられます。

おおざっぱな話ではありますが、こうして人の体の中では覚醒ホルモンと睡眠ホルモンの優位な状態を入れ替えることで眠たくなったり目が覚めたりを繰り返すようになっているのです。

人の身体は、これらのホルモンの分泌をどのように管理しているのでしょう?

その秘密は体内時計と呼ばれている人の生体時計にあります。人の身体は体内時計をいくつか持っており、そのうちのひとつ「サーカディアンリズム(慨日リズム)」とよばれるおよそ1日を周期とする体内時計が大きく関与しています。このサーカディアンリズムは特定の条件下(時間や地球の自転を自覚できない環境)で観察をしますと、およそ25時間の周期をもって人の体内スケジュールを管理しているとされています。しかし、地球の自転はおよそ24時間です。25時間で体内スケジュールを管理されてしまいますと、日々1時間ずつのズレが生じてしまいます。眠たくなる時間が毎日1時間ずつ遅くなってしまったら?朝、目が覚めるのが日々1時間ずつ遅くなってしまったら?とてもじゃありませんが学校や会社に通うことが難しくなってしまいます。そこで、体内時計を常に調整する必要があるのです。

そもそも体内時計がどこにあるのか?

人の身体にはいくつかの体内時計があるとされていますが、ここで取り上げておりますサーカディアンリズムは視交叉上核という場所にあることが解ってきました。視交叉上核とは自律機能の調節を行う総合中枢とされる視床下部にあり、視交叉という左右の眼球の網膜からでた視神経繊維が分岐し交わるところのすぐ上にあることからそう呼ばれているのだそうです。(なんと安易な命名w)

人が進化の過程で手に入れたこの体内時計のひとつが目の神経のすぐ近くになることが何を意味するのか?

サーカディアンリズムはほぼ1日を周期に体内のスケジュールを管理しています。しかし、そのタイマーはほったらかしていますと25時間で1つの周期を刻むのですが、その目的は1日単位のスケジュール管理ですからどこかで地球の自転と同期してやる必要があるのです。そのために活用しているのが光の信号…目からの情報になるわけです。そのためにわざわざ視交叉の上に陣取っているわけです。

人類が誕生してから500万年とも700万年ともいわれています。現代のような便利な生活環境はここ100~200年の間に急激に発展してきたわけですから、それ以前の生活というのは太陽の動きに大きく影響されたものだったことでしょう。夜になれば、あたりは暗くなり、月明かりに加える光源と言えば火くらいのものです。小学生や中学生の時にキャンプファイヤーなどの経験をお持ちの方でしたら、少々大きな火を焚いたところで生活をするにはなかなか不便であることは想像できることでしょう。つまり、蛍光灯などによる灯りのなかった何百年もの人類の歴史の中では、太陽とともに生活することが当たり前のように繰り返され、その生活の中で進化してきたと考えるのは自然なことだと思います。そう考えれば、人の脳が地球の自転、すなわち1日の区切りを認識するために太陽の光を利用することは何となく納得できそうなものです。

明るかった景色が暗くなることで夜の訪れを認識し、暗かった景色が明るくなることで朝の訪れを認識する。この太陽の光による信号を感知することでヒトの脳は身体に対して起きる準備、寝る準備を促してくれているのです。その仕組みを構成するのに視神経の近くに体内時計のひとつを置いたことは実に合理的な進化だと言えると思います。

ヒトの脳というのは、おおざっぱにわけるとするならば、自我の部分と本能の部分に分けられると思います。本能をつかさどる脳の上に自我や記憶に関連する脳が覆いかぶさっています。そして、自我に関連する脳がしっかりと覚醒している時は、自分で考え自分で判断して行動を決めることができます。もちろん、本能に関連する脳とも密接に連携を取って行動をとることになるのですが、多少の融通を押し付ける(つまりわがままw)のは自我に関連する脳の方だといえます。身体が「トイレに行きたいよ!」と訴えかけてきても近くにトイレがなければ我慢しますし、「なんだか眠たいなぁ」と感じても仕事中にはなかなか寝るわけにもいきません。そうやって本能に関する脳が訴えかける信号をある程度抑えつける力を自我は持ち合わせているのです。
うした力関係を維持できていることでヒトは社会生活を潤滑に送ることが可能になっているわけです。

自我と本能の力関係が確立されてきたことでヒトは社会を大きく形成し、豊かな生活を手に入れることができるようになりました。しかし、豊かな生活と引き換えに失いつつあるものがあります。それは、地球の自転を意識した一日のスケジュールです。電気の活用が発展してきたことで人は夜にでも活動に不自由のない灯りを手に入れることができました。そうして活動時間が長くなります。やがて、夜を中心に生活を送る環境が生まれました。こうなると太陽の動きは地球の自転を確かめる指標とはなりません。太陽が出ていようが月が出ていようが勤務時間であれば起きていなければいけないわけです。気がつけば地球の自転に関係なく起きていなければいけない職業が定着していきました。また、日中のお仕事を終え、本当なら帰路につき自宅で1日の疲れを癒すべき時間にもかかわらず、明るく遊べるところがいくらでもある現在ではまっすぐ帰宅せずに遊びに行ってしまう方も少なくありません。もちろん、遊ぶことが悪いわけではありませんが、時に度を過ぎて遊びすぎることが出来てしまう、ということです。

そして現在、睡眠に対して不満を訴える人が急増しているのです。地球の自転から生活を切り離してしまったことと、睡眠に対する不満が増え続けている事実に、はたして因果関係はない!と言い切れるのでしょうか?


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閑話休題
話が大きくそれ始めましたので(笑)軌道修正いたします。人の身体は太陽の光を地球の自転を知る手がかりとしていると考えるのは、大きく間違ってはいないようです。生活の中で、日中は光をしっかりと浴び、夜は必要以上の光を避けることで体内時計はそのスケジュールをしっかりとこなしてくれます。しかし、現在このページをご覧になられているあなたはきっと建物の中で睡眠をとっておられることでしょう。それはつまり朝の訪れを太陽の光で認識しているとは言えない状態です。日光を室内に取り入れる設計の施された家にお住いの方は、まだまだそう多くはありません。立地条件によっては南向きの窓の近くで眠ることができない方も多いと思います。つまり、音による目覚まし時計など何らかの方法で目を覚まし、窓のカーテンを開けたり、身支度を終え外に出てはじめて日光を浴び、朝の訪れを脳は認識することになります。

メラトニンを分泌しているとされる視交叉上核は、朝の訪れを認識することでメラトニンの分泌を抑え始め、そこから14~16時間後、分泌の再開を予定するのだそうです。しかし、視交叉上核は時間がたっただけではメラトニンを分泌することはしません。時間が経過したことに加え、あたりが暗くなり、リラックスできる状態になったことを認識してやっとメラトニン生成の活動に入るのだそうです。とはいえ部屋を暗くしなくても眠ることができる人は多いと思います。視交叉上核の「あたりが暗くなってきた、という判断」にバラつきがあり、またリラックスできる環境は主観的なものでもありますので個人差が大きいということもあるのでしょう。また当然の事ですが、疲れがピークに達していれば脳や身体は休息を求めますので無理にでも睡眠をとろうとする場合もあります。人は睡眠不足で死んでしまう前に強制的に睡眠をとる仕組みが備わっているのですが、ここではまた違う話となりますので別の機会にゆだねます。

目を閉じていても光を感じるのか?
人は睡眠中、目を閉じて眠ります。目を閉じていてはたして光を感じることはできるのでしょうか?結論からいえば太陽の光を感じることはできます。
童謡「手のひらを太陽に」(やなせたかし作詞・いずみたく作曲)の中でも歌われているように太陽に手をかざしますと手のふちあたりを赤く透かして光を感じることができます。手のひらほどの厚みがあっても光を感じられるほど太陽の光は照射量が強いのです。

大阪市立科学館 Osaka Science Museumのウェブサイトによりますと、晴天昼太陽光で10万ルクス。曇天昼太陽光で3万2千ルクスあるとされています。

大阪市立科学館 Osaka Science Museum
→ 照度と明るさの目安

手のひらに比べまして、まぶたはかなり薄いものですから太陽の光を感じることは充分に考えられるといえるでしょう。
睡眠時、明るいと寝付けない…という方であれば、目を閉じても明るさを感じていることは実感できると思います。

このことから、太陽の光の下で暮らしていた人類の歴史の中で、朝の訪れを日の出から認識していたことは充分に考えられると思います。

 まぶた越しに明かりを感じる

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 視交叉上核が明るくなったことを認識する

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 メラトニンの生成を抑え始める

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 セロトニンが優位になる

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 目覚めの準備を身体に促す

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 体温が上がり腸や筋肉の活動が活発になる

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  目が覚める

これが、本来の目覚めのメカニズムだと言えるのではないでしょうか?

しかし、建物の中で睡眠をとっていたのでは朝日が差し込む環境はなかなか難しいものです。そこで、照射量のある程度確保されたLED証明を利用して日の出を再現しようというコンセプトで生まれたのが光目覚まし時計なのです。

まぶた越しに光を感じられる程の照射量を持ち、日の出の如くじわじわと明るくなってくれる電気スタンドとタイマーが合体したものと思っていただければ大きくイメージを外すことはありません。まだまだ見かけることの少ない光目覚まし時計ですから選択肢もそれほど多くはありません。その中でも一番バランスのとれたものを当サイトの一押しとしてご紹介いたしておりますので、興味をもたれた方は以下のリンク先をご覧ください。

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